リフレッシュ休暇、自転車輪行、 一人旅

奇跡の一本松を見に自転車輪行一人旅

 

 

会社のリフレッシュ休暇または長期休暇を取得した場合、有効に過ごすにはどうしたらよいかを一生懸命考えました。

 

そんなに贅沢もできず、だからと言って2、3日の旅行では満足できない。

 

考えた末に出した答えが6泊7日、東北自転車輪行一人旅(野宿無し)でした。

 

これはもう去年のことですが記憶を整理しながら書き記します。


 

因みに私の勤めえている会社のリフレッシュ休暇は勤続10年から5年毎(15年、20年、25年、30年、35年)に発生します。

 

20年までは休暇5日/旅行券5万円、25年は休暇10日/旅行券10万円という具合です。

 

本来であれば家族みんなで行ければよいのですがこの位の年代になると子供は高校で部活、嫁も仕事という具合でなかなか予定があいません。

 

予定があったら小さな奇跡ですので家族旅行してください・・・

 

ということで旅行券を家族と折半し、半分を頂いて一人旅を計画しました。

 

 

リフレッシュ休暇の過ごし方はズバリ自転車輪行一人旅!

 

 

この旅では多くの人に出会い、沢山談笑することができました。正に一期一会が沢山ありました。

 

 

旅のしおりを作成してからの旅は、行き当たりばったりの旅より充実します。

 

 

[輪行旅初日]

忘れもしません、自転車旅初日は若干過ぎつつある台風を追いかけるように千葉県の市川市を出発しました。既に暴風、大雨ではなかったですがそれでもそれなりの雨が降る中出発しました。ホテルを事前に取って行く旅は仕方ないです・・・

 

この日の自転車終着地は常磐線の石岡駅でしたが雨が厳しく2駅前の神立駅に変更しました。簡単に予定を変更できるところが輪行旅の良いところです。無理だなと思ったらすかさず変更が利きます。

 

そしてこの旅最初の出会ったのが神立駅横にある駐輪場のおじさんです。雨がまだ降っていましたので駐輪場の一部を分解スペースとしてお借りし、他愛もない話をしながら分解を始めました。

 

今後のルートが仙台や陸前高田などであることを伝えると一瞬びっくりしてましたね。そして「松島にも寄るのであるば牡蠣を食べるとよい」と言っていました。

 

そうこうしているうち輪行での初めての分解は1時間位掛かってしまいました。事前に練習を1度しましたが濡れた状態での分解作業は拭く作業が追加され時間が掛かったようです。

 

 

ようやく分解作業が終了し輪行袋に詰め終わったところです。


 

おじさんに別れを告げて初めて改札を通る時は非常に通り難かったのを覚えています。右肩に自転車を担ぎ、右手にSuicaを持って通りますが改札ゲートは非常に狭く担いだ自転車が落ちそうになりながら通過しました。

 

無事電車に乗り込みましたがましたが結構な濡れ具合であったため席には座らず立ったまま水戸駅まで行きました。

 

水戸駅に着いてからは雨の中、自転車を担いで宿まで移動です。輪行した後の宿はなるべく近いところがよいものです。

 

右側に自転車を担ぎ、そのせいで右もも辺りに自転車の一部が当たり擦れて痛かった思い出があります。これを教訓に次担ぐ時には自転車が当たる部分のところにタオルを挟むようにしました。結構効果ありです。

 

幸い宿の近くには食事をするところとコインランドリーがあり助かりました。コインランドリーは食事をしている間に行いました。

 

 

[輪行旅二日目]

昨日までの天気とは打って変わって快晴です。

 

台風一過ということもあり風はやや強かった・・・

 

 

宿の前の公園の一角に陣取り組み立てを開始しました。

 

平日の朝なので周りにはあまり人は居なく作業がはかどりました。

 

輪行最初の組み立ては30分位でした。


 

いよいよ次の目的地のいわきに向けて出発です。水戸駅周辺を1km抜けると直ぐ郊外という感じで自転車のスピードは増し順調に進みます。

 

特に寄り道は考えていませんでしたが、いわきの10km手前に湯本というところがあり温泉が沢山あります。駅に程近い"みゆきの湯"に行きました。

 

 

かなりリーズナブルでタオルとシャンプーを付けてワンコインちょっとでした。


 

出た後は残り10kmを汗をかかないようゆっくり自転車を漕ぎましたが昇りが多かったため結局汗をかいてしまいました。

 

宿に着いた際に自転車のことを話すとホテル内の倉庫に置かして貰えることになりました。基本、分解して部屋に入れる予定でしたので楽チンでした。

 

この日もコインランドリーで洗濯です。この日の夕飯は節約モードで近くのコンビニで弁当とハイボール缶を買ってホテルでゆっくり過ごしました。

 

 

[輪行旅三日目]

この日も朝から快晴で気温も高かったと記憶しています。

 

そして一旦郡山に向けて山登り(ヒルクライム)です。
いわきから郡山は約60kmありますが半分は上り坂です。いわきから30km弱の地点、長沢峠が標高575mです。そして少し下った後、35km地点の平子村付近で552mです。これを越えるとようやく下り坂になります。平子村付近までで3時間半、そこから郡山までは1時間ちょっとというペースでした。

 

郡山で有名なところを聞くと酪王乳業でサンドウィッチマンがカフェオレを推しているとのことでした。工場近くまで行ってところで工場見学が出来るか電話問い合わせをしたところ急は無理と回答されました。

 

でもどうしてもカフェオレが飲みたくなり工事前にある事務所の入口に自販機があることを発見しうろうろしていると不審者と思われたのか中から事務所のお姉さんが出て来て事情を聴かれました。
正直に輪行旅をしていること、工事見学を断られたことと、自販機のカフェオレを話すと

 

 

「ちょっと待って!」

 

と言って事務所の中に戻りとびきり冷たいビンのカフェオレをプレゼントしてくれました。

 

※顔出しNGですが、安めぐみ似の素敵な方でした。


 

それを飲みながら談笑していると工事帰りの工員さんが集まりだし暫しの談笑タイムとなりました。カフェオレも飲み終わり酪王乳業の皆様とお別れし、郡山駅の一つ先の駅、五百川駅まで行くことにしました。

 

五百川駅で二回目の分解作業を行い、今度は30分で完了です。暫し電車を待って福島駅に行きました。街はきれいで人が多かったと記憶してます。

 

夕飯は福島駅の駅ビルの中で絶品円盤餃子とラーメン、そして生ビールです。ご馳走様でした。

 

 

一生懸命自転車を漕いだ後のラーメン、餃子、生ビールは最高です!


 

 

輪行の旅に出るには旅支度が必要、準備をしましょう!

 

 

[輪行旅四日目]

この日も天気は良く・・・この日確か猛暑でした。そんな中朝から組み立て2回目の作業を実施です。作業は平均して30分は掛かりますね。

 

組み立ても終わり今日は一旦仙台を目指します。
この頃になると自転車を乗る身体になってきて最初足がよくつっていましたが全く問題ない状態になります。

 

仙台までの途中の道で東京から300kmの標識を見つけました。

 

 

東京から300kmの標識は
モチベーションアップになりました。


 

午後の1時には仙台駅まで来てしまい、当初仙台から松島への輪行する予定でしたが止めて自転車で松島まで行くことにしました。

 

 

松島には午後3時前に着いてちょっと撮影タイムです。観光船が多く観光桟橋で船を見ていました。そうこうしているうちにチェックイン可能時間となり松島駅に程近い和楽という宿にチェックインしました。
初日にあったおじさんに牡蠣を食べるとよいということを思い出し食べれそうなところを少し探しました店は閉まっていました。ちょっと時期が早かったですかね・・・

 

明日は朝から輪行するため三回目の分解を宿の駐輪場で行いました。この日の夕食は蕎麦屋で天ぷらと生ビール。その店の対面にコインランドリーがありましたのでついでに洗濯です。

 

 

[輪行旅五日目]

初日以外天気に恵まれこの日も快晴でした。今日はとうとう目的地の奇跡の一本松を見る日です。

 

まずは昨日分解した自転車を担ぎ、松島駅まで5分歩き電車に乗り、到着駅は柳津駅(やないず)です。3.11の影響で今はこれ以上電車は走っていません。この駅ではSuicaが使えず駅にあるみどりの窓口にて現金精算です。

 

 

このタイミングで少し話しをすると、海沿いにでるにはここからかなりの山登りをする必要があるとのこと。海沿い近くの陸前戸倉までの約8kmはバスに乗った方がよいと言われ初めてバスの輪行が出来ることが分かりました。とは言えここのバスは電車の代わりのBRT バスなので乗れるそうです。

 

あと8kmをバスに切り替え、陸前戸倉までバス旅です。陸前戸倉に着くと回りは閑散としており、3.11で壊れた鉄道の改修工事の現場があちこちで見て取れました。

 

自転車を組み立て出発です。初めて走るリアス式海岸はアップダウンが激しく、その繰り返しは50以上ありこの旅の中で一番辛かったです。

 

途中コンビニを発見し休んでいると見知らぬおじさんが近づいてきて暫し談笑。千葉から来ていることを伝えると目を丸くして驚いていました。別れ際、「気を付けていけー」という言葉が嬉しかったですね。

 

3時間以上掛かって気仙沼に着くとここでも3.11の爪痕があちこちで見て取れます。

 

気仙沼を過ぎると長いトンネルが待ち受けていました。後から迂回ルートがあることに気付きましたがそんなことは分からずライトをオンさせてトンネルに突入です。少し入って後悔に襲われましたが緩い下り坂であったため、一生懸命漕ぐこともなくゆっくりと確かめるように歩道部分を進みました。

 

歩道幅は1.2m位しかなく慎重に進みます。多分10分位掛かったと思いますがこの旅で一番怖かったです。トンネルを抜けるといよいよ県境で最後の岩手県に入りました。記念に写真を1枚。

 

 

暫く下り坂を走ると右の視界が突然開け、そこにあの奇跡の一本松が目に飛び込んきました。感動です。

 

 

近くに行けるとルートを見つけ一旦自転車を止めて歩きで行きます。500m位歩いたところにその一本松がありました。回りを見渡すと海側に壊れた建物がそのままあり、その向こう側に防波堤があるので保存されているのだと思います。

 

正直泣きそうでした。あの3.11の時は海の底です。自然と黙祷していました。暫くこの場所でいろいろ考えていました。また感じていました。そしてその場を立ち去りました。

 

自転車に戻って回りを見渡すと陸前高田の町は何もなくダンプカーがひっきりなしに土砂を積んでは運ぶことを繰り返していました。まだまだ復興には時間が掛かるということをその景色から教えてられました。

 

 

いろいろな思いを巡らせながら自転車に乗り今日の宿は10km先です。やや時間を多くとった関係で宿には夕方4時半となり遅くなりました。その宿は元々小学校で、「二又復興交流センター」になっていました。
今日の泊まり客は自分一人ということでちょっと怖かったのを覚えています。何もなかったですけどね・・・

 

 

 

野宿でない場合の参考的な概算費用はこんな感じ・・・

 

 

[輪行旅六日目]

朝食付きでしたので朝食を食べて出発です。昨日までとは異なりこの日から帰り道になります。

 

一旦気仙沼を目指しますが、来た道とは別のルートで気仙沼までほぼ一直線という山道でひたすら上り坂です。全く下り坂がないまま山道の途中で県境がやってきました、宮城県に入ります。県境を過ぎで暫くして後は下り坂です。

 

気仙沼の町に入る直前の川沿いの道路で車が何かを避けているかと思ったら野生にカモシカがどうやら車と衝動したらしい。

 

 

カモシカを民間の庭先で発見!探してみて下さい。


 

そうこうしているうちに気仙沼駅に到着です。本来の予定は柳津駅まで自転車で移動でしたが目的を達成してしまったこと、二日連続でアップダウンの激しいリアス式海岸道路を走行することは気持ちが萎えていたため諦めました。

 

ということで約2時間掛けて昨日の柳津駅にBRT バスで移動しました。柳津駅について組み立てを行っていると駅のおばちゃんがやって来てここでも談笑です。そしてまた一人という感じで組み立て中楽しいおしゃべりは続きました。

 

組み立て終わり石巻へ出発です。ここからはほぼ平らな道で全く疲れませんでしたね・・・そして石巻駅に到着するとサイボーグ009と仮面ライダーがお出迎えです。

 

 

そうここはあの石ノ森章太郎先生の漫画館があることにちなんでということなのでしょう・・・


 

石巻の街を少し散策してから宿にチェックインしました。またここでも明日の輪行に備えて分解作業です。この頃になると非常に手際よくなっています。

 

最後の夜でしたので駅前の居酒屋で牛タンや美味しい料理と美味しいお酒を堪能しました。人が少なかったせいか店員さんと少しおしゃべりをして過ごせました。

 

 

 

[輪行旅七日目]

とうとう最終日になりました。この日も天気は晴れでした。

 

石巻駅から仙石線の高城町駅までまずは輪行です。駅前で組み立てていると近所のおじいちゃんが散歩途中に見つけた感じで近づいきて話しかけてきました。これから仙台に向かうと言っただけで結構驚いていましたね。この頃には20分弱で組み立てられるようになりました。

 

自転車に乗ってすぐですが隣りの松島で少し観光をしました。赤い橋が気になり福浦島に渡ってぶらっと島を一周し、瑞巌寺五大堂に行きました。

 

 

短い時間でしたが非常に充実しました。仙台からの電車のことを考慮すると12時半には着きたいので少しペースは早めでした。

 

会社の人から"はらこ飯"を食べるとよいと言われたのを思い出し本塩釜駅近くで少し探しましたが見つからず後はそのまま仙台へ向かいます。

 

3日ぶりの仙台に到着し、やや広い場所を見つけて最後の分解作業です。輪行袋に詰め込んで仙台駅を暫くうろうろ・・・駅のお弁当コーナーを教えてもらい"はらこ飯"を探していたら1つありました。もうこれで売り切れと言われたのでラッキーでした。

 

 

スーパードライ500mlを一緒に買って、座れる場所を見つけて舌鼓


 

節約旅ですので、仙台からは以下のルートで約5時間掛けて鈍行列車です。
 仙台⇒ 福島⇒ 郡山⇒ 黒磯⇒ 上野
仙台を約13時に出発し、福島、黒磯で乗り換えを行い上野到着は19時半位でした。仙台から上野まで改札は通過していないので上野駅ではSuicaは一度エラーとなりました。どうやらSuicaが計算を行わないようで駅員さんに計算してもらいました。どうやらその距離は計算が必ず入るようです。

 

そして無事改札を抜けるといよいよこの旅最後の組み立てです。上野駅で人の邪魔にならないちょっと広い場所を見つけて作業開始です。
組み立て終わった後この旅2回目のライトオン状態で自宅まで自転車を漕いで無事到着しました。

 

 

家に帰る途中、ライトアップされたスカイツリーを見てホッとしました。



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